「ぬけめなさ」
油売りで各地をまわって歩いて、どこの国が一番乱れているかを見学しながら情報を集めてチャンスをうかがっていた。そして美濃の国が一番乱れているのに目をつけて、ここを足場にしようと考えたようだが…。
戦国の世、油を売りに歩く際、必ず都のはやり唄を歌い、じょうごを使わず一文銭の穴の中を通すという芸までやって、お客様の心をつかんだ。頭の良さと「ぬけめなさ」で自分の目的を達成するために「ありとあらゆる」術策を張り巡らせて、一介の油売りから身を起こして一代で美濃の国と、豊かな城下町を作り上げた斎藤道三。
いつの世も、広い視野で世を見つめ、経験や情報を得る事によって、また違った新しい道が見えてくるような気もする。だが、なかなかむずかしい。(令和八年六月七日)




