戦国新報
 
 
平成6年 前期
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秀吉のこころがけ…人の背中は見えるが
自分の背中は見えない
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 「人のふりみてわがふり直せ」と言われるが、なかなか実行できないものである。自分の欠点は棚の上において、他人のアラ探しをする人間はずいぶんといるものだ。
 秀吉は、自分を知る方法を教えている。それは自分に対する目付役をもつことである。ときどき異見を聞き、自分の身の善悪を聞き、万事に心を付けること。この心得がなければ将たるもの、人に嫌われ家を滅ぼしてしまう。
 こう考えると他人の欠点をおもしろおかしく指摘している暇はないのである。
 自分の一番気心の知れた友人に頼んで、自分の欠点や間違いを指摘してもらい、謙虚な気持ちで改善に努めることである。
【文:高田 金道】