戦国新報
 
 
平成6年 前期
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早起きは三文の得…
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 朝の五分は日中の三十分以上の価値がある。
 朝八時前、昼は活気に満ちた会社も今はまだ眠っている。やがて社員が「おはようございます」と出社してくる。新聞に目を通したり、黙々と机に向かって仕事を始めたりと様々な朝の過ごし方がある。まもなく朝礼が始まる時間になって、息をきらしながら何人かがどっと出社してくる。朝礼に間に合いすれば遅刻にならないという考えなのだろうか。そんな考えが通用するほど会社は甘くない。
 戦国時代の皮切りとなった北条早雲はこう言っている。「五つ(午後八時)以前に寝て寅の刻(午前四時)に起きるべし」今の社会にはこの時間帯に寝起きするのはとうてい無理な話だが、早雲が言おうとした精神は理解できる。
 朝のわずかな時間をいかに有効に使うかによって、その人間の一日は決まる。遅刻しなければいいと言う考えは捨て、どうすればいいスタートが切れるか、早雲はそんなことを考え、国造りにはげんだようだ。
【文:高田 金道】