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前夜に考えるか、朝一に考えるか

 仕事の段取りは、前夜に考えるか、朝一に考えるか、仕事の準備として基本中の基本である。運動する前に準備体操をするのと同じ、また食事する前に手を洗うのと同じで、あたりまえのようだが…。
 戦国の世、段取りが悪く基本とも言える準備をしない人は「あっちに手を付け、こっちを気にして」とやっているようでは、効率の良い仕事ができるはずもない。しかも「あれもこれも」と焦ってしまい、集中力がかけてミスも起きやすいと官兵衛は部下達に言った。また、何事もよく考えて問題を分析してみることが大切だとも言った。
 いつの世も、何事も段取りをしっかりすることが大事だ。考えなしで何とかなるだろうと「ドタバタ」して取りかかっても、余計な時間をくうばかり…。なかなかむずかしい。(平成二十九年四月二十三日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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