にぎりめしとおかゆ
「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようで、ひとつぶひとつぶが粘り強く助け合い団結することによってきれいなおいしいおにぎりができあがる。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意志がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自信と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のように固まらなければ敵に勝つことはできないと官兵衛は部下達に言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繫栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。(令和五年六月十八日)