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情報通は営業に役立つ

月賦販売の原点は「越中富山の置き薬売り」だと言う。富山の置き薬は全国を股にかけお客様に信頼されながら、各家庭に常備薬を置き、次に来た時には使った分だけの代金を回収し、薬を補充し古くなった薬は新しい物と交換していくシステムであった。また薬だけではなくその地域のいろいろな情報を新聞配達のように語り歩くこともあって、情報通とも言われた。

戦国の世、家康が江戸幕府を開き、参勤交代で各大名達が江戸城の大広間に集まった時の話である。睦奥光春藩主、秋田輝季(てるすえ)が激しい腹痛で苦しんでいた。その時、富山藩主、前田正甫(まさとし)が腰から印籠を出し反魂反(はんごんたん)という薬を飲ませたところみるみるうちに治ってしまった。「あれほどの激痛が治るとは」と輝季はもとより他の大名達も驚き、ぜひとも我藩にもその薬をと注文が殺到したと言う。これが越中富山の置き薬売りの始まりだと言う。

いつの世も、越中富山の薬売りではないけれど、信用と信頼も大事だが、情報通も営業には大事だと思うがなかなかむずかしい。(令和二年五月三十一日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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