戦国新報
 
 
平成8年 前期
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自分の人生に勝つのは健康管理ではないだろうか
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 今の世はまさに健康ブームである。さまざまな健康食品があふれ、本屋には健康雑誌が並んでいる。 戦国時代の武将達はどうだったのだろうか。信長は天下を眼の前にして光秀の裏切りに倒れたが、健康状態は良かったようだ。信長は若いころから身軽な服装で、馬に乗り野原をかけめぐっていた。また水泳も大好きで川泳ぎをしては体を鍛えていた。
 秀吉は百姓の生まれで、当然のように体はよく動かしていた。その上、地方を流転した身であるから、持久力は人一倍あったようである。また秀吉の温泉好きは有名である。 家康はというと、これもまた若いころから馬術や水練、鷹狩りで体を鍛えていたから、その生涯はほとんど大病を患うことはなかった。
 水泳は全身運動であり、筋力を強化するし、心肺機能も強化する。戦国時代も中高年の健康維持にはもってこいのトレーニングだったのである。
 健康のために牛乳を毎日飲んでいると、知人に話したら、知人いわく「牛乳を毎日飲むのは確かに健康にはいいが、毎日牛乳を配達している人の方がもっと健康にいい。」と言われた。なるほどなと思う。健康食品をあれこれ食べている人よりも、毎日自分の体を動かしている人の方が、何倍も健康な体を維持できるのではないだろうか。
【文:高田 金道】