徳川軍が戦に強かったのは、豊富な石鹸があったからだと言われています。戦場で兵士は汗みどろ、泥まみれになるし、そのままだとあせもができ、皮膚病になってしまう。そうなれば、かゆいし、痛いし、戦場での戦意はなくなってしまう。それとは逆に、戦が終わった後で毎日風呂に入り、石鹸で泥と汗を洗い流してさっぱりすれば、明日への活力も生まれてくるというものです。これが徳川軍と豊臣軍の違いです。家康が二代将軍秀忠に贈った品物を記した「おくり状」なるものがあるが、その二番目に石鹸と書いてある。一番目は金。つまり金の次に大事なのは石鹸であった。そんな訳で、徳川軍の戦の強さは、石鹸と風呂という。戦場での兵士に対する気配りが利いていたということです。
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