戦国新報
 
 

平成27年 後期
【 H27.8.2】

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勝っても反省、負けても反省

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 スポーツの世界で、敗者は負けた原因を追及し悔しさを「バネ」に、勝者を上回る努力をして自信をつける。勝者は勝っても反省して敗者以上に努力しないと勝ち続けるのは難しい。タイトルは奪うより「守る」ことの方が難しいという人もいる。仕事でも良い仕事をしたと満足していては、それ以上に成長することはできない。良い仕事をしても、もっと良いやり方はないかと反省する人はもっと成長すると思う。

 戦国の世、今川義元、天下を取るために京に向かう途中、尾張領内に侵入。それを迎え撃つ信長。義元は、信長のうつけは我の敵ではないと常勝ムード。そして桶狭間で休憩。信長はその本陣を奇襲攻撃して義元を打ち破った。信長の素早い行動と義元のおごりと油断から勝敗が決まった。

  いつの世も、おごりと油断は自分の首を締めつけると思う。常に謙虚に勝っても反省、負けても反省。だが、なかなかむずかしい。(平成二十七年八月二日)

【文:高田 金道】