上司から何かを命じられる。命じられた事を「キチン」とやる。大変立派な事だ。だが、そのやった事を「キチン」と結果報告を、命じた上司に伝えられるか…。
戦国の世、上司に命じられたとおりにやって、うまくいったのだからそれで良いと報告しない武将は、もしかすれば上司からは信用されないかもしれないと、信玄は部下達に言った。なぜか、うまくいっても報告しない人は、悪くなれば物事を隠す傾向がある。命じられた仕事の結果は一応「キチン」と報告する事で、命じた上司は安心するし、そうしたちょっとした気の配り方が、両者の信頼関係が今以上に深くなるとも信玄は言った。
いつの世も、結果報告は必ず上司にすることで、その報告によっては次の段階のステップアップにつながると思うのだが、なかなかむずかしい。(平成二十五年八月十八日) |