戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.9.1】

もどる

話し方も 上手、下手

すすむ

 ひとくちに、同じ「ネタ」の話でも、話し方によっては「おもしろく言う人」もいるし、「おもしろくなく言う人」もいる。また、「聞きやすく話す人」もいるが「聞きにくく話す人」もいる。なぜ違うのか・・・

 戦国の世、気難しい信長曰く、同じ「ネタ」でも話す人の持ち味もあるし、話の工夫や熱意もある。特に部下である秀吉は、各武将達とはかなりの違いがあったという。

 なぜか・・・。農家出身で各地を放浪の旅をして歩き回り、いろいろな人達との交流を深めたからこそ「相手に対する心の痛み」がわかるようになり、話しをする時に相手がわかるような話し方をした。だから気性の激しい信長の、心の痛みをよく読み取り、他の武将達ができない仕事でもうまくこなし、信長の期待に応えたからこそ出世したと思う。

 いつの世も、相手の性格をよく見抜き、その人にあったわかりやすい話し方が大事だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十五年九月一日)

【文:高田 金道】