不利な状況だと悩む。でも同じ状況でも有利な状況だと喜ぶ人もいる。
戦国の世、不利な状況になった時、名将はチャンスとばかり張り切る。凡将はピンチだと悩む。桶狭間の戦いで義元、我が軍は二万五千の兵だから、二千五百の「うつけ」の信長は不利な状況だと悩んでいるだろうと笑っていた。そして自分は名将だからとうぬぼれて勝利気分にうかれていた。一方の信長、凡将の義元だからたぶん勝利気分で我が軍の状況は偵察もしていないだろうと確信していた。そして信長は義元の状況や情報をつかむことに全力をそそいだ結果、「義元」田楽狭間で昼食中との情報が入り、今がチャンスとばかり義元一人をめがけて奇襲攻撃をかけ、今川軍を打ち破った。
いつの世も、だとえ不利な状況でも、方針や目的をキッチリと定めて、積極的に行動することが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十五年八月十八日) |