戦国新報
 
 

平成24年 前期
【 H24.4.29】

もどる

情報収集が遅れては…

すすむ

自分が一日怠ければ一日の仕事が遅れる。また「遅れた戦いに勝ち目はないと知れ」ということわざがあるように、何事も遅れるということは自分のためにはならないし会社のためにもならない。

 戦国の世、信玄は「自分が一日怠ければ国の発展が一日遅れる」と言い、「常に目を見張り集中力で情報収集に取り組まなければいけない。しかしただ情報を集めるだけではなく、分析力がなければダメだ」とも言った。上司のこのような考え方を部下達も学び、情報活動しなければ国の存亡にかかわると一致団結してがんばった。

 また、他国の大名達は膨大な費用を投資して国を守るために城を造ったが、信玄だけは城造りの費用を、国を守るのは人であると、人材育成に活用し「人は城 人は石垣 人は堀」という言葉を残した。

 いつの世も企業は情報で育つ。しかし情報は集めただけでは意味がなく、分析力がなければまったくの無価値になるという人もいる。だがなかなかむずかしい。


【文:高田 金道】