戦国新報
 
 
平成20年 前期
【 H20.6.1】
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素直に謝る
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  上司に注意されて嫌な顔しないで素直に反省する人、言い訳する人…。
戦国の世、信長の最も有能な二人の武将、光秀と秀吉がある時、信長の許しも得ず勝手に浅井軍に戦いを挑発した。結果は撃退するが、味方にも死傷者を出してしまった。これに対して信長は勝手な行動に対して「バカモノ」と激怒した。 
この時の二人の態度には大きな開きがあった。秀吉は、殿の許しもなく勝手な行動を取ったことに「大変申し訳ない。腹を切らねばならぬ」と真っ赤な顔で頭を下げて謝った。素直に謝る秀吉を見て信長はその反省の姿勢を受けとめ「サルの動作」に見えるとあきれて笑った。
一方の光秀は、信長に向かって「理屈」を並べ反省もなく言い訳を並べた。信長は「わしに向かって物を教えるのか」と激怒した。
素直に反省する人と反省しない人、その違いが将来を大きく変える。天下を取った秀吉、三日天下に終わった光秀。
いつの世も、しかられたら素直に謝る姿勢と反省する心が大事だと思う。しかられて言い訳する人は必ず同じ失敗を繰り返すような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】