戦国新報
 
 
平成20年 後期
【 H20.12.21】
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どっちの考え方を求めるか
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 組織において義理人情を大事に、人間関係を重視する「情けの統率」と、目的目標追求を主とする「理の統率」と二つの考え方があるような気がするが…。
 戦国の世、目標達成を主として「理の統率」で天下布武を掲げ天下統一を目標にして戦った信長。その反対に「情けの統率」で人間関係を大事に信長のために一所懸命に励んだ秀吉。
 有名な人の言葉の中に「やってみせ、言って聞かせて、やらせてみせ、誉めてやらねば人は動かじ。失敗した者は今一度使う、必ず立派に成し遂げるべし」という言葉があるが、これは「情けの統率」で秀吉の考え方にあてはまる義理人情型で日本型のような気がする。
 信長は、ダメな者は二度と使わないという「理の統率」の欧米型の考え方のような気がする。

 いつの世も、人間関係は大事だがやはりこの厳しい世の中は、目標をキッチリと定めそれに向かって一所懸命にがんばることで必ず良い結果が生まれるような気がする。だがなかなかむずかしい。


【文:高田 金道】