戦国新報
 
 
平成20年 後期
【 H20.12.14】
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自信のある人
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 見栄を張らず自分をありのままにさらけ出せるか…。失敗した時に「すみません」と素直に潔く認め反省することができるか、あるいは反対に鎧を着て隠すか…。
 戦国の世、失敗を素直に認め反省し、その失敗をきっかけにそれ以上に努力して良い仕事をした秀吉。失敗した時に「悪かった。すまん」と素直に認める度胸の良さ。自分をさらけ出せる秀吉の潔さが、運を呼び人を集めた。この性格を認めたのが上司信長であった。農民から武士社会に入り、どん底から這い上がってきただけに苦しい状況であっても、ありのままの自分をさらけ出した。信長のために一所懸命期待に応え、信頼を得たからこそ他の武将達よりも速く出世街道を突っ走った。

 いつの世も、誇りと自信のある人は見栄を張らず、素直に「聞く耳」を持つことによって、自分を大きく成長させるきっかけになるような気がするが、なかなかむずかしい。


【文:高田 金道】