人が嫌がる仕事を進んでやれる人と、やれない人では信頼がまったく違ってくる。人が嫌がる仕事を進んでやるということは、貴重な体験ができると思うし、多くの人から信頼を得ることができるような気がする。また、人とは違った視点で物事を見る能力も身に付くような気がする。
戦国の世、秀吉ほど、他の武将達が投げ出した仕事を進んでやった武将はいない。三日普請、一夜城などいろいろある。人が投げ出したきびしい仕事を引受け、それをうまく成し遂げるという姿勢が、信長を感動させ、厚い信頼を得ることができた。また自分の将来の生き方の基本にもなると秀吉は言う。だからこそ、信長の亡き後、農民出身でありながら、天下を取ることができたと思う。
いつの世も、人の嫌がる道を進むことは大変だが、そういう経験を積むことによって誰もマネのできない発想が生まれてくるような気がするが、なかなかむずかしいことだ。
|