戦国新報
 
 
平成15年 前期
【 H15.2.16
もどる
人の心も環境で変わる
もどる

 今、どこを回って歩いても「環境」という言葉がでてきます。子供の勉強の成績についても「環境」。スポーツの世界でも「環境」。家を建てるにも「環境」という言葉がどんどん出てきます。まさに今は環境の時代である。そして人の心も「環境」によって左右されやすい。
 戦国の世、なぜ秀吉は他の武将達より比べものにならないほど明るかったのか…。農民に生まれ信長に仕えるまで、さまざまな仕事をし、いろいろな人達との出会い、そして苦労に苦労を重ねていろいろな環境を渡り歩いてきた秀吉は、常に明るくふるまうことで人生を乗り切ってきたようだ。信長に仕えて農民出身の武将がどんどん昇進していくのだから、それにともない織田家の環境もどんどん変わっていった。それにつれて信長の天下も近づいてきたのではないだろうか。
 何の仕事でも昨日まではうまくいかなかったのに、ちょっと環境が変わったりするとうまくいく場合がある。それまで暗い顔で仕事をしていた人も、環境が変わって明るいイメージに変わる場合もある。良い悪いは別にして、環境によっていろいろ人も変わるから人生なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】