戦国新報
 
 
平成5年 前期
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学問は、木の枝葉と同じである
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 武田信玄は常日頃「みんな学問せよ。武術だけが、すぐれていても本当の武士ではない」と言っていた。「だからといって学問倒れになってもいけない。人は木の幹のようなもので、学問は幹から伸びた枝や葉のようなものだ。そのへんの区別をはっきりしておくことも大事だ」
 また「学問というものは、書物を読むだけではなく、自分よりすぐれた人にいろいろな話を聞くことも、生きた学問だ。一日ひとつのことを学べば月に三十学べる。一年間には三百六十五も学べる。毎日を大事に送れば、その人間の木に繁る枝葉はいよいよ多くなるだろう」
 さらに「自分の学んだことを自慢することはない。その心構えを持って生きている人を、私は知者といって尊敬している」とも言った。
【文:高田 金道】