戦国新報
 
 

平成26年 後期
【 H26.8.31】

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支え合う姿勢

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 戦国時代の「軍師」とは、今で言う名コンサルタントだと思う。優良企業には名コンサルタントが活躍しているようだ。でも不思議なもので名コンサルタントなら自分で経営者になればいいのに…。

 戦国の世、成功した武将には必ず優れた「軍師」がいた。秀吉には、半兵衛、官兵衛。信玄には山本勘助。上杉家には直江兼続。今川義元には太原雪斉。雪斉には家康も今川家に人質となった時に教育された。政宗には片倉小十郎。家康には本多正信。毛利家には小早川隆景。三成には島左近。それぞれ優れた「軍師」がついていた。

 しかし「軍師」が即経営者になれるかというとそうではない。戦略、戦術家の「軍師」と統率力の経営者とではかなりの違いがあるようだ。 

 いつの世も、上司の人格を知ろうと思ったら、その部下にどんな働きぶりをしている人がいるかを見たほうが、直接本人に聞くよりも的確に見えるような気がするが、なかなかむずかしい。(平成二十六年八月三十一日)


【文:高田 金道】