戦国新報
 
 

平成26年 後期
【 H26.9.7】

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臨機応変に…

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 腹が減ったら物を食べる。車の調子が悪かったら整備する。体の調子が悪かったら薬を飲む。時と場合に応じてそれ相応の対処をする。これが「臨機応変」の処置ではないかと思うが…。

 戦国の世、戦の勢いはどうすれば有利に敵に勝てるか…。官兵衛はまず相手の実力を調べる。相手の実力を調べずむやみに戦をしかけるのは無謀だ。勇気ある武将は「臨機応変」に相手を考え、勝てそうでなければ決して挑まないことを部下達に言った。この考え方は「憶病者」とは違う。敵が強いなら弱める工夫を、敵が一体ならバラバラにする作戦を考える。どんな強敵であってもバラバラにしてしまうとバランスが崩れて撃破できるとも言った。

 いつの世も、いろんな人がいる。考え方も性格も違う。それをうまく「臨機応変」に対処することで人生に勢いがつくような気がするが、なかなかむずかしい。(平成二十六年九月七日)



【文:高田 金道】