戦国新報
 
 

平成26年 後期
【 H26.8.10】

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勢いと速さ

すすむ

 山に降った一粒の雨でも数多く降ることによって「勢い」を増し、やがては激流となり「速さ」も増して大き な山や固い岩を押し流す。

 戦国の世、無意味な消耗や損害をさけて最大限の成果を上げるためには「勢い」と「速さ」が必要だと官兵衛 は部下達に言った。そのためには上司の優れた「知恵」と判断力の「速さ」が必要だとも付け加えた。光秀との山崎の合戦で 勝利を得ることができたのは「中国大返し」という「勢い」と「速さ」にあった。

 いつの世も、今日できる仕事を明日に延ばしてはダメだと思う。仕事に都合を合わせるのではなく、自分の能 力に仕事を合わせる段取りの「勢い」と「速さ」が必要だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十六年八月十日)



【文:高田 金道】