戦国新報
 
 

平成24年 後期
【 H24.11.25

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上司の期待に覚悟があるか

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 何事も「先頭に立つ」ということは、「矢」が飛んでくる正面に立つ事と同じような気がする。また、「リーダー」になるためには、いつでも犠牲を払う覚悟が必要な気がするが…。

 戦国の世、先頭に立って敵と戦う時、必ず何らかの犠牲を払わなければならないし、勝利しても何かを得れば何かを失うと、農民から苦労して信長にやとわれ、信頼され、一国一城の大名にまで登りつめ、信長の亡き後、天下を取った秀吉が部下達に言った。

 特に秀吉は、自分の身内は弟の秀長しかいなかったため、たとえ自分の利益を犠牲にしても最善の結果を出そうとする優秀な人材を求めた。優秀な人材とは「責任と義務」を最優先と考え、自分のことより上司や仲間を優先とする人物であった。 

 いつの世も、リーダーは「火の粉」をかぶる覚悟があってこそ、自分を強くすると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十四年十一月二十五日)


【文:高田 金道】