戦国新報
 
 

平成24年 後期
【 H24.12.2

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「熱意」は基本

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 どうしても屋根に上がりたいという「意志」があって、初めて「はしご」が必要だという知恵が生まれる。もし屋根に上がるという意志がなかったら「はしご」という知恵は頭に浮かんでこないと思う。

 戦国の世、秀吉の軍師、竹中半兵衛は、元は織田家に敵対する美濃の国の斎藤家の軍師であった。半兵衛がいるために、なかなか斎藤側を倒すことができなかった秀吉は、無理を承知で何度も足を運び、誠心誠意頼み込んで自分の味方に引き入れたのである。秀吉曰く「熱意」があれば人に頭を下げることも苦にならないし、人を説得することもできる。「熱意」こそ仕事の基本だと言った。

 いつの世も、頭の中が仕事の事でいっぱいになると、不思議と良い知恵が浮かんでくるという人もいる。もし知恵が浮かんでこないとしたら、それは仕事に対する「熱意」が足りない証拠だという人もいるが、なかなかむずかしい。


【文:高田 金道】