戦国新報
 
 

平成24年 後期
【 H24.10.21】

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独断先行ではなく三本の矢

すすむ

 社員は、お互い力を合わせてがんばることが自分のため、会社の繁栄につながると思うが…。

 戦国の世、中国地方の覇者、毛利元就の「三本の矢」の教訓は、有名な言葉である。

 元就には三人の息子がいた。長男は本家を継ぎ、次男は吉川家に養子に、三男は小早川家に養子になった。ところが、三男の隆景が一番優秀な息子で本家をしのぐ勢いがあった。それを心配した元就は、一本の矢だけ突出すると折れるから、三本力を合わせればなかなか折れないと言って、三男の隆景の「独断先行」を戒めた言葉であった。

 いつの世も「独断先行」を戒めないとダメな場合がある。何事も上司またはトップと相談して、お互い打合せをすることで必ず良い知恵が生まれ、良い結果が出ると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十四年十月二十一日)


【文:高田 金道】