戦国新報
 
 

平成24年 前期
【 H24.1.22】

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時の運

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 決断には時というものがある。即断、即決が功を奏するというが、しかし「急いては事を仕損じる」ということわざもあり、だからといってじっくりと相手の出方を待つという忍耐力があって、初めて生きてくる決断もある。だが、時期を待ち過ぎると手遅れになってしまう時もあるようだ…。

 戦国の世、信玄は「決断には二種類がある。第一は戦略的な決断であり。第二は戦術的な決断である。目的を達成しようとする時には、まず戦略的な決断でその目的を達成するための障害になるものを除き、そして有利な状況に持っていくことを戦術的な決断だ」と言った。

 いつの世も仕事をしていく段階では決断力と行動力が必要だと思う。それがうまくいくかは努力と「時の運」だと思う。しかし決断と行動と努力がなければ「時の運」を呼び込むことはできないと思うが、だがなかなかむずかしい。


【文:高田 金道】