戦国新報
 
 

平成24年 前期
【 H24.1.29】

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可能性にかける

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 先週も「時の運」を書きましたが、現代の競争社会においても、たとえ今は勝者であってもいつ何時敗者になるかわからない。そういう場合に求められるのは、決断力と行動力と努力がなければ「時の運」を呼び込むことはできないと思うが…。

 戦国の世、資金も有り巨大な強い軍事力もあった名門、今川義元。今で言う大企業である。それが尾張の中小企業主、信長の尾張領内に四万の大軍を率いて攻め込んできた。信長は尾張領内では「うつけ」と呼ばれ、誰の目から見ても絶体絶命の大ピンチ。ところが信長は決断力と行動力で捨て身の一発勝負にかけ、桶狭間で奇襲攻撃で義元を討ち取った。この勝利で信長は一躍戦国の風雲児として世に躍り出た。もし信長が決断と行動を起こさなかったなら、その「ツキ」を呼び込むことはできなかったと思うが…。 

 いつの世も最後まで諦めてはダメだ。たとえ一パーセントの突破できる可能性にかけて決断と行動を起こすことが大事だと思うが、なかなかむずかしい。


【文:高田 金道】