戦国新報
 
 
平成18年 後期
【 H18.9.3】
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人を見て気を利かせる
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 仕事をするにあたり「気くばり」が必要になってくる。気くばりがなく、いつも同じパターンでは相手に、進歩がない人だと思われ無視されることもあるような気がする。
 もしかすると今の時代は「気くばり」の戦略ができる人こそ、人間関係がうまくいくような気がするが…。
 戦国の世、相手の性格をつかみ「気くばり」のできる男として有名な秀吉。もし秀吉が家康の草履取りだったら…。
 ふところに草履を暖めても「そこまでやらなくてもいい。お前が寒い思いをするじゃないか」と家康はねぎらいの言葉はかけてくれると思うが、信長のように「気の利く奴だ」と高い評価はくれないだろうと思う。
 家康の場合は戦場での働きを第一のポイントにするから、ちょっとの気くばりだけでは気の利く奴だとは思わないだろうと思う。
 いつの世も「気くばり」は相手の性格をよく見て行うことが大事なような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】