戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.4.23】
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和を大切に
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 争いは「欲」から起きるような気がする。「欲」は自分さえ良ければいい考え方からくる。そういう人間が「和」を破壊してしまうと思う。「和」を大切にして努力してこそ大きな力になると思う。
 戦国の世、中国地方の武将、毛利元就は、自分の子供三人を並べて、それぞれに一本ずつ矢を持たせて「それを折ってみろ」と言った。矢は子供のわずかな力でも簡単に折ることができた。今度は矢を三本束ねて折ってみろと言った。一本では簡単折れた矢も三本になるとなかなか折れない。元就は子供たちに「おまえ達もこの三本の矢と同じだ。三人が一致団結して力を合わせれば何倍もの力を発揮することができる。反対に三人バラバラになれば簡単に敵に敗れてしまう」と言った。世に言う「三矢の教訓」で有名なエピソードである。
 いつの世も一致団結することができれば、どんなグループや会社でも大きな力を発揮することができると思うが、実行するということはなかなか簡単なようでむずかしいのが現実だと思うのだが…。

【文:高田 金道】