戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.4.16】
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真剣に取り組めるか
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 「真剣」にやっているよと、よく聞く言葉だ。だが「真剣」とは真面目に本気で物事を取りこめるか、仕事に命をかけられるかということになると思う。ただ単純に「真剣」にやっていると言っても、成果が上がらないことには口先だけの「真剣」で本当に「真剣」に取り組んでいるとは思えないのだが…。
 戦国の世、秀吉は信長に就職し、与えられたチャンスには「真剣勝負」で取り組んだ。秀吉の「真剣」とは、自分に与えられた仕事に対しては、もし失敗した時は腹を切るという覚悟で取りかかった。ようするに命がけの勝負で仕事をしたし、これが本当の「真剣勝負」だと部下達にも言った。この命がけで仕事をするという「真剣」さが天下取りにつながったと思う。
 いつの世も、仕事を真面目に「真剣」に続けることほど大切なことはない。屋根から落ちる柔らかい雨水も「真剣」に落ちるといつかは、軒下の固い石に穴を開けることができる。何事もコツコツと「真剣」にがんばることが大事だ。「継続は力なり」ということわざもあるが、命をかけるくらいの気持ちで「真剣」に取り組んでがんばることによって良い結果が生まれるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】