戦国新報
 
 
平成17年 後期
【 H17.10.2】
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自分を磨く
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 人には持って生まれた才能があるが、いくら才能があっても、努力に勝る才能はないと思う。いくら才能があっても努力しないとどうにもならない。
 山にころがっているだけのダイヤモンドはただの石ころだが、努力して磨いてこそ始めて価値のあるダイヤモンドになる。
 家柄や格式によって家来を登用していた戦国時代。農民上りであれ、野武士であれ、商人であれ、努力する人や機転のきく人であれば、武士でなくてもどんどん登用した信長。その一番いい例が秀吉である。草履取りから始まったが、自分は農民出身で才能がないんだと、決してあきらめることなく、努力することによって必ず上司信長様に認められるんだと、一所懸命がんばった。また努力して実力がついてきた人をどんどん出世させた信長の決断も立派だったと思う。
 いつの世も、生まれながらの天才よりも、努力に勝るものはないと思う。失敗を恐れず、努力次第によっては必ず良い方向に進むんだと自信と誇りをもってがんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】