戦国新報
 
 
平成16年 前期
【 H16.1.18】
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やる気。
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 個人の「やる気」が集まることで、組織の「やる気」が盛り上がるような気がする。いかに個人に「やる気」を起こさせるかが問題だしチームワークも大切だ。
 戦国の世、秀吉がまだ藤吉郎と名乗っていた頃の話である。台風で清洲城の石垣が崩れた。時代が時代だけにいつ敵が攻めてくるかわからない。早く復旧しなければならないのだが、工事は一向にはかどらなかった。信長は普請奉行を呼んでなぜ修理がはかどらないのかを正したところ、奉行は、働く人夫達が仕事をしないと弁解した。信長は怒り「お前のリーダーシップが悪いのだ」と言って奉行を更迭した。そこで藤吉郎が呼ばれ「サル、お前なら何日でできるか」と聞いた。藤吉郎は「私なら三日で完成させます」と答えた。
 藤吉郎はまず人夫達に、今がどんな世の中か説明した。崩れた石垣から敵がいつ攻めてきて城に火をつけるかもしれない。信長様のためはもとより、働くお前たちの「家族」を守るためにやるのだと「やる気」を
起こさせたのである。石垣は予定どおり三日で完成した。これが世に言う藤吉郎の「三日普請」である。
 不況の世の中、一人一人の「やる気」が会社の「やる気」につながる。そしてチームワークを大切に、一所懸命がんばることで、会社の発展につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】