戦国新報
 
 
平成16年 前期
【 H16.1.11】
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素直に…。
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 仕事を失敗した時、人にはいろいろ言い訳がある。失敗でなく勘違いだという人。失敗を隠す人。失敗を正当化しようとする人。「素直」に失敗を認める人…。
 戦国の世、上司信長から与えられた仕事を失敗した時、「素直」に認めたのが秀吉であった。秀吉は失敗を認めることによって、反省をし、その失敗をきっかけとして今以上に良い仕事ができたのである。「人間誰でも失敗することはある。それをどのように判断するか…。仕事を与えられた時、必ず成功か失敗かという分かれ道に突き当たる。その時に人間素直にならないとダメだ」と秀吉は言う。
 「失敗は成功の元」ということわざがあるが、失敗した時にどのように判断するかでその人の仕事ぶりが違ってくる。その点、秀吉は「素直」になれたことで天下への足がかりを作った。
 今の世、失敗した時に、「素直」に反省することで、もっと大きな成功をつかむことができるような気がする。間違った場合は「素直」に認め、そしてあきらめることなく一所懸命がんばることが大事なような気がするがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】