戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.8.17
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生き残り
すすむ

 バブルの時代は、いろいろな物件を持って営業してもすぐに売れた。しかし今は不況だからなかなか売れないシビアな時代だ。どうしたら売れるか活路を見いださなければならないし、生き残りをかけた戦いでもある。目標を定めての「一点突破」の戦いだ。戦国の世、信長、桶狭間の合戦は織田家の「生き残り」をかけた戦いであつた。義元、京に上洛する道筋に尾張の信長が立ちはだかる。義元にとって「尾張のうつけ」など目ではなく小さな相手にすぎなかった。だが、信長にとっては死活問題であった。義元を破り「生き残り」をかけるという目標を定め「一点突付匹に集中した。信長は冷静に判断し、情報を分析し、義元ひとりの首を取るという「一点突破」で桶狭間で奇襲をかけたのである。戦いは信長の思いどおりに、目標を失った今川軍はバラバラになり撤退したのである。今の世の中、眠っている情報というものが必ずあると思う。目標を持って「一点突破」で、一所懸命努力してがんばることで、良い方向に進むような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】