戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.8.24
もどる
やる気
すすむ

 毎日の仕事を自分から進んでやる人、他人のマネをしてやる人、言われてからやる人と、いろいろいると思う。自分から進んでやる人はやる気のある人、マネしてやるのはあまり努力しない人、言われてやる人は今の不況の時代には合わないような気がする。戦国の世、自分から進んで付加価値をつけて仕事をしたのは秀吉。回りの者からなんと言われようと、始めた仕事はきっちりと成し遂げたから、信長から大いに信頼され、期待された。農民出身の秀吉が進んで仕事をすることによって、回りの武将達も黙っていられず、秀吉に遅れを取るなと大いに励み、織田家にとっては個人のやる気が集まることで、組織のやる気が大いに盛り上がり、信長の躍進につながったような気がする。不況の世の中、ちょっと採点すれば、仕事を進んでやる人は上の上、マネしてやるのが中の中、言われてやるのが下の下であるような気がする。だから毎日進んでやることがこの不況を乗り越える最善の近道だと思うのだが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】