戦国新報
 
 
平成15年 前期
【 H15.6.22】
もどる
目標は努力だ。
すすむ

 仕事をするにあたり、必ず自分の「目標」をはっきりと持つことが大事なような気がする。目標のない者の仕事は焦点がボケるような気がする。受験生に例えれば、自分の目標をはっきり持って勉強する人ほど合格率が高いという。勉強の目標があいまいな人ほどうまくいかない。目標を持つということは、その目標に向かって一所懸命努力することにつながるような気がする。戦国の世、農民から信長にやとわれた秀吉。最初の仕事は信長の草履取りだったが、しっかりとした目標を持って励んだ結果、やがて信長の馬係に抜擢された。主人の馬を日本一の馬にするという目標を持って、自分のわずかな給料の中から人参を買い、食べさせた。やがて炭奉行に抜擢される。それまで赤字続きだった炭奉行の仕事を、目標を持って取り組んだ結果、黒字に変えることに成功した。秀吉は何事にも目標を持って励んだのである。その結果、大名にまでなり、最後には天下を取るまでになった。はじめから天下取りは目標になかったと思う。与えられた仕事に目標を持って努力を積み重ねた結果のような気がする。いつの世も目標は他人から与えられるものではなく、自分で決めるものだ。そしてその目標に向かって努力することだと思う。目標のない人、あるいは目標を決めても努力しない人は、自分を裏切ることになるような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】