戦国新報
 
 
平成15年 前期
【 H15.4.6
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早起きは三文の徳
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 「早起きは三文の徳」ということわざがあるが、朝の1時間は昼の3時間いやそれ以上の能率が上がるという人もいる。人によって個人差はあるが、「集中力」が高まるのは朝のような気がする。仕事やる気まんまんの人は朝も早いし、また健康な証拠でもあるような気がする。戦国の世、信長はかなりの早起きだったようだ。いつ敵に攻め込まれるかしれない世の中だから、のんびりと朝寝してるようでは戦国武将は務まらない。毎日4時に起床して馬に乗り、領土の隅々まで見回り、いろんな戦略を練りながら走り回った。そうすることで領民の暮らしぶりの隅々までよくわかった。その家来の秀吉は、信長が起きる前、3時に起きて信長の馬の世話をした。 また草履取りの時は、草履を懐に入れて、信長の起きるのを待った。そんな秀吉の早起きは後々の出世につながったようだ。今の世の中、早起きすることを「大したことはない、早く起きると燃料費がかかる」と言い訳する人もいるが、それは朝に弱い人の負け惜しみのような気がする。早起きして、その日一日の仕事の段取りを決めることによって、仕事の能率も上がるような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】