戦国新報
 
 
平成15年 前期
【 H15.3.30
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結果報告
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 上司から与えられた仕事が終わった時、その結果をキチンと報告するかしないか…。キチンとやったからと報告なしでそのままにしておく人と、キチンと結果報告する人がいる。報告する人はちょっとした心がげと気配りから信頼感が生まれてくるような気がする。
 秀吉は上司信長から与えられた仕事の結果報告は必ず伝えた。どんな小さな仕事でも、知恵も大事、努力も大事。たしいした仕事でないにしてもおろそかにしないでキチンと結果報告だけはやった。それによって信長から信頼されるようになった。平凡な仕事でも積み重ねて、知恵と体験とを加えて励むことによって、初めて、あの疑い深い信長から信頼されるようになった。そのため信長は大事な仕事は、ほとんど秀吉にまかせるようになった。秀吉は「川の小石はくずれても、仕事の小石はくずれない。どんな小さな仕事でも一所懸命知恵を出して、努力して上司のために励む。そして結果報告をキチンとすることが大事だ」と言う。
 今の世の中、命じられた通りにやって、うまくいったのだから報告しないでいいと考える人がいるが、何事も結果報告は大事だ。キチンと報告することによって上司と部下との信頼関係が深まるような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】