戦国新報
 
 
平成14年 後期
【 H14.8.18
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何事もほどほどに…
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 最近、景気がいいとか、上向きになってきたとか言う人もいるが、どうも良くなってきたとは思えない。逆に上からはどんどん雨が降ってきて、今年のお盆は雨降りお盆だ。「雨降って地固まる」ということわざもあるが、何事も限度があり、雨が降りすぎて地盤がゆるんでは困りものである。
 戦国の世、雨降りを利用して戦で勝利し、天下取りへのきっかけを作 った武将もいる。信長の桶狭間の戦いである。不利な戦だったが、雨を味方にして思いもよらない勝ち戦になった。秀吉もまた中国地方の毛利方との戦で、時はまさに梅雨まっさかり。降り注ぐ雨を利用して高松城を水攻めにし、講和を結んだ。そして雨の中、中国大返しで、光秀を山崎の合戦で打ち破り、天下への足がかりをつかんだ。
 今の世も、雨が降って困る人もいるし、雨が降らないと困る人もいる。しかし、何事もほどほどが一番である。だが、空の神様の気分しだいだから、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】