戦国新報
 
 
平成14年 後期
【 H14.8.25
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油断から…
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 危機を乗り越えるため、ここ一番の決断をする。だが、綿密な計算をしたつもりが、大きな失敗をすることもある。また実力があっても必ずしも実力通りに結果が出ないこともある。
 戦国の世、海道一の弓取りと言われた名門今川義元。実力はトップクラスの戦国武将であった。しかしながら不運にも、京を目指しての途中 、桶狭間で信長の奇襲を受け、みじめな敗北をした。そのため、名門義元は歴史上、「信長の引き立て役」というレッテルを貼られるはめになった。しかし公平にみるならば実力からすると、断トツ、信長を上回っていた。ちょっとした計算違いと油断とおごりから、信長に敗北してしまったのである。
 何事も人を見下すことはよくない。人を見下すということは、油断することだ。その結果たとえ実力があっても悪い方向に行ってしまうような気がする。
 今の世も、今日が良くても明日が良いという保証はない。移り変わりの激しい不況の世の中、常に危機感をもちながら、一所懸命に努力して がんばらなければ、良い結果は生まれないないような気がする。また、常に危機感を持つことによって、実力以上の良い結果が生まれるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】