戦国新報
 
 
平成14年 後期
【 H14.11.3
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良きパートナー
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 女性によって男の運が良くなることを「あげまん」と言い、逆に悪くなることを「さげまん」と言う。人はその人が持つ「雰囲気」によって かなり違う。感じの良い人もいるし、悪い雰囲気の人もいる。話してると疲れる人もいれば、気さくでおもしろくて楽しい人もいる。楽しく話しあえる人は信頼のできる人とも思われ、得をするような気がする。
 戦国の世、人と話しあうことによっていろいろな情報がわかると、人気のあった武将が言った。苦労に苦労を重ね、信長にやとわれ農民の生まれで、草履取りから身をおこし大名までに出世した秀吉である。「サル」とあだなをつけられ、人から「サル」と言われても平気で、あたりまえの自分の名前だと気にせず、怒ることもなく、ひょうきんなふるまいで人を笑わせ楽しませ、そして信頼された。その性格が天下取りへの道につながったと思う。
 今の世も、毎日「にこにこ」と笑顔で行動することが大事だ。笑顔は相手に安心感を与えるし、暗い話題も明るくする。そしてどんどん仲間が集まってくる。その仲間が「良きパートナー」となり友人となり、どんどん情報が入ってくるようにもなり、「運」が向いてくるような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】