戦国新報
 
 
平成13年 後期
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人生いろいろな壁もあれば節もある
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 世の中、仕事でちょっとした壁にぶつかるとすぐ頭にくる人は結構いる。思い通りにいかないのはどこか自分に問題がある。その問題点に気づけば頭にくることはないし、また一所懸命がんばれることによって、同じ仕事仲間ともうまくいくような気がする。
 戦国の世、秀吉は壁にぶつかった時、「頭にあげることはない。素直にまず自分の考えを参謀や部下達に聞かせ、いろんな考え方をヒントにしてその壁にぶつかることが大事である。難しい問題は人によっていろいろな考え方がある。素直な気持ちで相手に聞くという心がけが必要だ」と言った。
 世の中そんなに甘くない。いろいろな壁があり、それをクリアしてこそ人生である。竹に節があるように、人生にも節がある。もし、竹に節がなかったら、強い風が吹けば、一夜にしてポッキリ折れてしまうに違いない。
 竹は節があるおかげで、嵐にも強く絶えることができる。人生も同じだ。不況の世の中、竹の節のようにいくら風が吹いても、雪が降っても、跳ね返す力を蓄えて、一所懸命がんばることが大事なような気がするが、なかなか言葉通りにはいかないものでむずかしい。
【文:高田 金道】