戦国新報
 
 
平成12年 後期
もどる
三人寄れば文殊の知恵
すすむ
 何の仕事でも成功するには良い「アイデア」が必要である。良い「アイデア」を生み出すために人は悩みます。だが、同じ悩みを、一人よりもみんなで協力しあい悩みを分かち合うことによって、思いもよらぬような、良い「アイデア」が生まれてくるし、仕事も早く成功するような気がする。「生み出す悩み」は大変であるが、仕事が成功した時には、今までの苦労を忘れて、何倍も喜びがわいてくる。
 戦国の世、毛利元就は、自分の三人の息子達に「一本の矢ならすぐに折れるが、三本ならなかなか折れない。このように兄弟三人協力しあい、力を合わせることによって、自分の国を守ることができる」と教えた。これが「三矢の訓」である。
 また、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざもありますが、今の世も、一人の力よりも、仲間あるいは従業員が協力しあい、悩みながら助け合うことによって、良い知恵も生まれてくるし、不況を乗り越えていけるような気がする。だが、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】