戦国新報
 
 
平成11年 前期
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目標、目的
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 どんなスポーツでも、無理だと思えることも恐れずに目標を持って練習すると、いつの間にか上達している。 目標を持たないで練習する人と、キチンとした目標、目的を持って練習する人とではかなりの違いがでてくるような気がする。
 春の選抜高校野球で出場する、ある野球部の監督さんが、「生徒は入部した時、うまいのもいるしヘタなのもいる。しかし始めからうまい生徒よりも、ヘタな生徒でも目標、目的を持って真剣に死にものぐるいで努力してがんばることによってうまい生徒を上回る。」と言うのである。目標、目的を持ってヤル気をおこす心構えが大事である。目標は高く、希望は大きく、心は広く、ひとつの目標に向かってがんばる。また目標は知識ではなく行動である。
 秀吉も信長に仕えて、初めは草履取りであった。目標を持ってがんばった結果、それが認められ、炭奉行に抜てきされた。そして日本一の炭奉行になるというさらなる目標を持ってがんばり、あれよあれよという間に一国一城の主になった。
 今春卒業する学生諸君、一つの目標を持って一生懸命がんばることが、自分の成長につながるような気がする。だが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】