戦国新報
 
 
平成11年 前期
もどる
けなされても信念を持っていた秀吉
すすむ
 人は誰でも他人の行動に関心を持ちたがるものである。目立った行動には賛否両論で色々な意見を言いたくなるような気がする。ほめる人もいればけなす人もいる。またねたむ人もいる。逆に言われた人の中には気になって考えや行動に自信を失いかける人もいれば、反対にファイトを持って努力して跳ね返す人もいる。だから事を行う場合にはそれなりの信念や確信というものが大事になってくるような気がする。また人は、見方、考え方一つでその人を大きくしたり、小さくしたりするような気がする。
 戦国の世、秀吉ほど他人からねたまれた武将はいない。百姓出身ながら、信長から信頼され、色々な仕事を与えられるが、何かと目立ちやすい行動に他の武将達からねたまれた。だが、自分の行動に絶対の自信があったから、ねたまれればねたまれるほどファイトを出し知恵を出して信長のために励んだ。常に笑顔で明るく他の武将達よりも先手を心がけ、目標をはっきりと持って失敗を恐れず勇気を持って一生懸命がんばったのである。
 不況の世の中、何事にも失敗を恐れず勇気をもってがんばることが成長の早道のような気がするが、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】