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自分の心の中にも敵がいる

 チームプレーで勝つためには、味方にも注意する必要がある。なぜなら味方こそ勝ちを妨げる最大の要因でもあるからだ。そして、過ちを とがめず、励ますことの方が勝利につながるし大切なことだ。

 戦国の世、身内を大切にすることは悪いことではない。ただ度が過ぎるとそれが害になる。気性の激しい信長にも、相手の態度に感じて、相手に同情したり情けをかけたりした。そんな信長が、敵ではなく身内の中の身内、光秀によって本能寺で倒された。世の中油断も隙もないし、信長にも甘い一面があったということである。

 いつの世も、今日疲れたから明日やろう。一日ぐらいは休んでもいいだろう。そんな甘えがもしかすると自分の首をしめることになる。だからこそ、常に油断しないで目配りすることが大切だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十八年四月二十四日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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