油断は大いなる敵
スポーツの世界で敗者は相手の「弱いところ」を探すのではなく、自分の負けた原因の「弱いところ」を探し見つけて反省して改善することが大事だ。また相手の良いところを大いに学んで努力することも大事だ。そして勝者は「うぬぼれる」ことなく「油断」しないで、勝っても反省することが大事だと思うが…。
戦国の世、義元二万五千の大軍で天下を取るために京に向かう途中、尾張に侵入。迎え撃つ信長二千五百の兵では勝ち目はない。義元から見れば、信長は到底敵ではないと考え、余裕で桶狭間で昼食することにした。その昼食中に信長は奇襲攻撃をかけ義元を討ち取った。義元にすれば完璧な計画を立てていたと思うが、「油断大敵火が亡亡」ということわざがあるように、勝つ戦も負け戦になってしまった。
いつの世も、「おごりと油断」は良い知恵も鈍るし大いなる敵だと思うが、なかなかむずかしい。(令和三年九月二十六日)