支える
城の石垣は大きな石ばかりが目立つ…。だがよく確かめてみると、大きな石ばかりだと丈夫な石垣を積めないし、大きな石の隙間には小さな石がびっしりと詰まっている。その小石の「支え」があってこそ、大きな石の丈夫な石垣ができている。大は大なり小は小なりの役割がある。
戦国の世、農民出身の秀吉。上司の目の届かないところまでしっかりと行き届いた行動で、足軽としての役割を努力して勤め、上司を「支えた」。また人の心の痛みをよくわかり人を支え、やがては天下人にまで登りつめた。
いつの世も、人の目につかないところで人のために「支える」苦労や努力をしてこそ、自分も支えられると思うが、なかなかむずかしい。(令和二年四月五日)