失敗から得られた知恵
失敗した時、悩むか…、それとも体験を活かして反省し、その失敗から得られた知恵で努力するか…。
戦国の世、黒田節のモデルになった、酒豪で有名な武将の母里友信は官兵衛の子飼いの忠実な部下であった。若い頃、酒を飲み過ぎて失敗が多かった。そこで官兵衛は失敗を教訓として二度と同じ失敗を繰り返さないよう常に緊張感を持って行動するよう注意した。そして「成功」も「失敗」も体験することによって、良い経験に変わるものだと友信に言い聞かせた。ついには官兵衛の教訓を活かした友信は城持ち大名にまで出世した。
いつの世も、成功に思えることも失敗に思えることも、人生の授業料だと考えて自分をみがいて、仕事に役立てようと努力することが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(平成三十年九月十六日)