困ったという言葉は言わない
人はピンチに陥ったり壁にぶつかったりする時がある。その時、どんな「心構え」を持てばピンチを乗り越えられるか…。
戦国の世、絶体絶命のピンチを数多く体験して乗り越えてきた官兵衛は、まず、「必ず乗り越えられる」と、意地と前向きな気持ちを持ち続ければ、意外な方向に活路が見えてくると配下の武将達に言った。また「困った」と言った途端に知恵が出なくなる。だから絶対にあきらめたらダメだ。あきらめることは失敗の元になるとも言った。
いつの世も「困った」という言葉は言わない方がいいような気がする。「困った」と言えば前向きな姿勢がなくなり良い知恵が浮かばなくなる。よく時間をかけてじっくりと考えることで、思わぬ良い知恵が浮かんでくると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十八年十一月十三日)